06/11/15 | コーナー内コーナー「ついでにColonization」をアップしました。コロナイゼーションについての話。 |
06/11/12 |
資料編に表「魔術師」「魔術師の特殊能力」「呪文書の数と希少度」をアップしました。その辺で見つけた怪しいファイルの情報を追記しました。 |
06/11/08 |
リンクチェックしました。 資料編に表「種族」「建物」をアップしました。 |
06/09/30 |
資料編に表「特殊な地形と資源」「都市の活動範囲」をアップしました。 |
06/09/29 |
資料編にいくつか表をアップしました。 |
06/09/18 |
コーナー設立 |
2006/09/18記
2006/11/08更新
Master of Magicとは
一言で言えば、「CivilizationとMagic: The Gatheringを足して2で割ったやつ」です。(´・ω・`)
これだけじゃ分からない方の為にもう少し説明しますと、Civilizationは、シド・マイヤー(Sid Meier)がデザインをしたシミュレーションゲームで、原始社会から現代までの長大な期間をかけて文明を発展させていくシミュレーションゲームです。世界的にヒットした名作でパソコンのみならず、スーパーファミコンやプレイステーション等にも移植されているので耳にされたことがある方も多いでしょう。最初に発売されたのは1991年ですが、その後発売された数多くの箱庭系ゲームに多大な影響を与えた作品です。オリジナル発売元のマイクロプローズはアタリに吸収されてしまったようですが、続編や亜流品も多く作られ、最新作は「Civilization4」。日本語版がサイバーフロントから06/06/17発売となっています。
Magic: The Gatheringは、米ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards of the Coast)社製のトレーディングカードゲームで、現在は日本語版をタカラトミーが販売しています。こちらも各国でヒットした、トレーディングカードゲームの元祖と呼んでも差し支えない名作カードゲームです。基本的に1対1で、お互いに決められた枚数のカードを用意して対戦します。プレイヤーは一人の魔術師として、配下であるクリーチャーを呼び出したり魔法を使って攻撃、防御を行い、最終的に対戦相手を打ち負かせば勝利、というのがごく大雑把なゲームの内容です。膨大な種類のカードをどう組み合わせて戦闘準備をするか、相手の戦略にどう対応していくかといった駆け引きの深さから来るゲームとしての面白さはもとより、カードはランダムでパッケージして販売し(中身を見て買えない)てカードごとに希少価値をつける(珍しいカードはだいたい強い)、単体で見ても目を引く綺麗なイラストを採用して収集・鑑賞目的のユーザーにも訴求する等の商売上手さにやられてしまった方も多いかと思います。
Master of Magic(マスターオブマジック、以下MoM)は、これら2つのゲームから多分に影響を受けた作品です。シングルプレイ専用のターン制ファンタジーシミュレーションゲームで、プレイヤーは一人の魔術師として、コンピュータが操作する他の魔術師と世界の支配権を争います。プレイヤーは世界を探検し、街を建設し、軍備を整えて領土を広げてゆきます。ライバル魔術師たちとは時には戦い、時には同盟を結び、最終的に「全てのライバル魔術師を倒す」か「支配の呪文を詠唱」すれば勝利となります。
このゲームは、次のような特徴を持っています。
- 非常にしっかりとデザインされています。あまりよく分からなくてもそれなりに遊べますが、細かい法則を知るとより効率よく、豊富なパターンで楽しめるという奥の深さがあります。見た目はシンプルでも実に細かく設定されたユニットたち、お手軽ですが非常に凝った納得できるルールの戦闘、バリエーションに富んだ魔法の数々は、このゲームの大きな魅力となっています。
- マップ、登場ユニット、入手できる呪文やアイテム等がランダムで、繰り返し楽しめます。
- プレイヤー及びライバルとなる魔術師には数多くの個性的な能力が用意されており、操れる魔法の系統も含め好みに合わせてカスタマイズ出来るため、幅広い戦略を楽しむことが出来ます。
- 街を作って発展させる、箱庭ゲーム系の面白さがあります。
- 各種族ごとに用意された個性的なユニットは、戦闘を繰り返すうちに経験を積んで成長してゆきます。また、プレイヤーが魔法をかけて強化・回復させたり、特定の資源と組み合わせてその装備を強化したり出来ます。
- 2つの世界に暮らす14種類の個性的な種族。街に建造可能な33種類の建物。研究開発できる6系統214種類の呪文。率いることが出来る42種類の通常部隊と44種類の幻想生物、成長すれば無類の強さを発揮する35人の英雄たち。英雄たちが手にする武具を自由に作り出せる「魔法道具創造」と「神器創造」。ポイント(得点)を記録する「HALL OF FAME」…などなど豊富なやりこみ要素が用意されています。
何しろ古〜いゲームなので見た目はとっても地味ですが高い自由度があってバランスも良く、長く楽しめる傑作ファンタジーシミュレーションなのです。
本家MoM(英語版)の発売は1994年。過去に日本国内ではPC-98シリーズ版、Win95版、プレイステーション版(邦題「Civizard 魔術の系譜」)が発売されました。2006年6月現在、全て販売終了しており入手は困難ですが、Amazonで見たところプレステ版はまだ若干、中古で入手可能なようです。ただし、プレステ版にはバグがあるようで(月読さんのページ参照)、私が確認した限りではWin95版にもバグがあります。昔は修正パッチを配布していたようなのですが、販売元のローカスがPCゲーム事業をやめてしまったようでやはりこれも現在では入手困難です。
このように、あまたの亜流ゲーに埋もれてしまい続編も作ってもらえない不遇なMoMですが、一部の熱狂的マニアの間では今でも盛り上がっているようで、この名作がこのまま消えてしまうのは惜しいとばかりにクローンを造って公開している方もいらっしゃいます(Master
of Magic Clone(英語)なんと最新版が2006年6月3日! サイト消滅した模様。ロシア語版(!)はまだ生きてます)。ただ、ダウンロードしてちょっと動かしてみたところ、少し私の記憶と違うようなので今後に期待するとして今回は取り上げません。
で、ここまでダラダラ引っ張って結局何が言いたいのかというと、
DOS版がダウンロードできます(´・ω・`)
英語版なんですが、いやーコレ、いくらもとの会社がなくなっちゃったとはいえ著作権的にはどうなんでしょうね。でも、なんだか良く見れば他にもいろいろと古〜いDOSゲーがあちこちにあったりして…。まああれだけ大々的にのっけてるってことはたぶんグレーなんだろうということで、とりあえず動かしてみることにします。
英語版ということで躊躇される方もいらっしゃるかと思いますが、シミュレーションはRPG等とは違って、ある程度メッセージも固定されているのでルールさえ分かっていれば結構何とかなるもんです。『英語版ゲームなんて難しそう…』という方も、この記事で雰囲気をつかんで、チャレンジして頂けたら幸いです。
※以下、OSはWindowsXP Pro SP2、サウンドカードはSoundblaster Live! Platinum、Soundblaster
X-Fiで検証しています。
※以下、グレーっぽい部分の記載は予告無く削除する可能性があります。また、この部分に関してはご質問いただいても一切お答え出来ません。予めご了承ください。
※マークは、リンクを別ウィンドウで開きます。
※例によって画像が多いので重いです。すみません (>_<;